音大受験者の多くを苦しめるのが副科ピアノの試験。
副科ピアノとは、ピアノ科以外の科を受験する人のピアノの実技試験のこと。
声楽も弦楽器も管楽器も作曲も楽理も、ほぼ全ての科を受験する場合にピアノの試験があります。
そう、ピアノ科以外を受験する場合でも、ピアノが弾けないといけないのです!!
ピアノを習ったことがなく、声楽や弦楽器、金管楽器等を始めてしまった人はこの副科ピアノにどれだけ苦しめられることか。
受験にピアノが必要だと知っても、音大を目指そうと思えるなら副科ピアノの勉強はできるだけ早く、気合を入れてとりかかりましょう!
スポンサードリンク
副科ピアノの勉強法、おすすめはこのやり方
ピアノを習った事がない人、または習っていたけどかなり早い段階でやめてしまった人のために、音大受験の副科ピアノの勉強法について書いてみたいと思います。
まず、副科ピアノを独学でなんとかしようと思っている方もいるかもしれませんが、基本的に独学は無理だと思ってください。
ピアノはある程度の練習量の積み重ねがないとまともに弾けるようにはなれません。
受験を考え始めた時点でできるだけ早く、ピアノを教えてくれる先生を探しましょう。
ピアノの先生は特にこだわらなくてもいいので、通いやすい教室でいいと思います。
可能であれば音大の副科ピアノを教えてくれる教室、または音大のピアノ科を卒業した先生が望ましいですね。
ピアノの先生には音大に行きたいこと、副科ピアノを教わりたいことを最初に伝えましょう。
そうすれば、受験までに副科ピアノの試験で弾けるレベルまで持っていってくれるはずです。
(ただし、受験まで1年をきっていると難しい場合もあります)
スポンサードリンク
副科ピアノの練習時間はどのくらい必要?
音大の受験科目のページでも書きましたが、音大受験はやるべきことがたくさんあるため、一日に何時間も練習や勉強をしなければなりません。
ピアノが得意でない人の場合、その中でも副科ピアノの練習時間はかなり必要になります。
ピアノが全く弾けないところから始める場合、一日の練習時間は2時間ぐらい必要なことも。
全く弾けないところからピアノに慣れて一曲弾けるようになるためには、毎日練習を積み重ねなければいけません。
副科ピアノの勉強法で重要なのは、とにかく毎日ピアノに触ること。
最初はあまりにも弾けなくて嫌になるかもしれませんが、しつこく毎日ピアノと格闘していれば、ある時点から弾けるようになるはずです。
副科ピアノでも暗譜(楽譜を見ないで弾くこと)での試験をする学校が多いので、曲を覚えるためにも毎日繰り返し練習しなければいけません。
私の場合は、子供の頃からピアノを習っていましたが下手だったので、毎日30分くらいは練習していました。
練習嫌いだった私はピアノのフタを開けっ放しにして練習する楽譜を開いて置いておいて、ピアノのそばを通りかかったらちょっと弾く、という練習法をやっていました。
ピアノが目に入ったら後ろめたくなるので嫌でも「少し練習するか」という気持ちになれます(笑)し、
ピアノが苦手な人はピアノの練習をしようと思うだけでおっくうになってしまうので、座るだけですぐに弾き始められるようにしておくと練習へのハードルが下がります^^
スポンサードリンク
副科ピアノの練習、家にピアノがないとダメ?
これは人によって意見が分かれると思いますが、私は電子ピアノでもいいと考えています。
家に何もないと練習時間が圧倒的に不足してしまうため、電子ピアノでもいいので何かしらピアノが欲しいところ。
最近はピアノレンタルサービスもあるので、受験が終わるまでレンタルするのもおすすめです。
電子ピアノを買うのであれば、できるだけ鍵盤の重さが本物のピアノに近いものを選ぶようにしましょう。
もちろん、電子ピアノではないピアノが手に入るならそれがベストですが、副科ピアノですから、簡単な曲が弾けるレベルまで持っていければいいのです。
電子ピアノで練習する場合、鍵盤の高さや椅子の高さなどは本物のピアノに近づけるようにしましょう。
ピアノ教室では本物のピアノが弾けるはずですから、レッスンの時に本物の鍵盤に慣れておけばOK。
または、たまに学校や貸練習室のピアノで練習して慣れておくのもおすすめです。
※これは私個人の意見なので、まずは習っているピアノの先生に相談しましょう
※音大に入学した後は大学の練習室でピアノを借りられます
スポンサードリンク
副科ピアノはどのくらい弾けないといけない?
すでに音大の受験曲のページでもご紹介しましたが、副科ピアノでは簡単な曲が一曲弾ければOKです。
副科ピアノの試験で出される課題として多いのが、
ソナチネ・アルバムから指定された曲、または任意で選んだ曲の第一楽章か最終楽章
ソナタ・アルバムから指定された曲、または任意で選んだ曲の第一楽章か最終楽章
ツェルニー30番より指定された曲、または任意で選んだ曲
などの曲です。
他にも完全に自由に選んでいいという大学もありますが、ツェルニー30番やソナチネレベルは弾けるようになっておいた方がいいので、まずこのレベルを目指しましょう。
もちろん大学によって受験曲は全然違うので、まずは入試要項などの資料で受験曲を確認し、できるだけ早い段階で受験曲一本に絞って練習するのがおすすめです。