音大受験を目指して、ひたすら専門分野の練習に明け暮れている人は多いと思いますが、受験科目は実技だけではありません。
音大受験に必要な科目のうち、ほぼ全員が受けなければならないのが楽典の試験。
楽典とは音楽の理論のことで、音大受験では筆記試験の科目として楽典の試験がある大学がほとんどなのです。
演奏していくうちに音楽の理論を多少は覚えていくものの、きちんと勉強しておかなければ試験で合格点をとることはできません。
今回は、音大受験の勉強法シリーズとして、楽典の勉強法について解説していきます。
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音大受験に必要な楽典、どんな勉強法がおすすめ?
普段演奏をしている中で自然と触れている音楽理論が楽典です。
楽典の勉強をしていくうち、「これはもう知っている」という事柄が多く出てくることでしょう。
ですが、受験の楽典の試験においては、楽譜上では見たこともないような範囲の理論も勉強しておかなければ対応できません。
音大受験の楽典を勉強するためには本で学ぶのが一番。
一番おすすめの本はこちら。
昔から「楽典と言えばこの一冊」と言われているぐらい、多くの人に支持されている理論書です。
理論だけではなく、練習問題もたくさんあるのでこれ一冊だけで楽典の試験にじゅうぶん対応できます。
私が音大受験をした時は、自分で購入した楽典の本はこれ一冊だけでした。
友達が良さそうな問題をコピーしてくれたりなどということもありましたが、これ一冊を繰り返してやるだけで楽典の試験は問題ないはず。
この本以外にもやりたいというのであれば、この本の内容を全て頭に叩き込んでから別の本に手をつける方がいいでしょう。
音大受験に限りませんが、基礎的な教科書や問題集一冊を繰り返しやる方が確実に学力はつきます。
勉強しているうちに「あの参考書も良さそう」と思って手を出してしまいがちですが、複数の本で勉強しているとどの本も中途半端になってしまい、勉強する範囲が狭くなってしまう可能性があります。
なので、楽典はまずこの本一冊だけで始めることをおすすめします。
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私が実際にやっていた楽典の勉強法
私が受験生だった頃、実際にやっていた勉強法も書いておきますね。
私は高校3年生の頃は常にこの楽典の本を持ち歩いて、時間があれば発想記号などの音楽用語や関係調などを見返して繰り返し暗記していました。
途中で知っている事が出てくることもあるので、この一冊を勉強し終えるまでにそんなに時間はかかりませんが、最後までやり終えたらまた頭に戻ってやりなおし。
五線譜に書き込む問題もあったので五線ノートも持ち歩いて、時間ができたら問題を解いていました。
受験生時代は、この本を繰り返し繰り返し何度もやり、頭に叩き込みました。
また、楽典は練習問題をたくさん解いて慣れることも重要です。
この本の練習問題を何回もやるのはもちろん、自分が行きたい大学の資料を取り寄せて、その中にある過去の試験で出た問題を時間内に解けるか、という練習もしました。
大学によって試験の傾向は大きく違いますが、年によって試験内容を大幅に変えるところはまずありません(特に楽典は)。
行きたい大学の楽典の過去問題を数年分やれば確実に傾向は分かるので、楽典の試験攻略のためには確実にやっておきましょう。
大学によっては過去の試験問題を資料と一緒に配布しているところもあるので、早い段階で資料を取り寄せておくのがおすすめです。