音大受験で一番重点的に準備をしなければならないのが、実技試験。
当然実技試験では専門分野の演奏をし、その出来が合格を左右すると言っても過言ではありません。
普段から基礎的な訓練を行なうことも重要ですが、入学試験の際に必要な受験曲を早めにチェックし、受験曲に慣れるために地道に練習をしておくことが合格へのカギとなります。
受験曲は各大学によって異なり、大学によって指定された課題曲と、自分で好きなものを選んだ自由曲を演奏する事が多いです。
(大学によっては自由曲も選択範囲が指定されていることも)
曲目の詳細は入試要項などの資料に書かれているので、早い段階で資料請求をして確認しておきましょう。
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音大の受験曲はどんなものを演奏するの?
音大の受験曲は大きく分けて二つ準備しておくべきものがあります。
一つは専門分野の実技試験の受験曲。
もう一つはピアノ(副科ピアノ)の実技試験の受験曲です(ピアノ科受験者以外)。
専門分野の実技試験の受験曲は、音楽大学や専攻によってさまざまです。
音大の専門分野の受験曲として一般的によく出題される課題曲を以下にまとめてみました。
声楽 | 自由曲、または指定された課題曲から演奏する。 課題曲はイタリア歌曲、ドイツ歌曲、日本歌曲など。 |
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ピアノ | ショパンやツェルニー50番などの練習曲と、ソナタなど指定された範囲内で選んだ自由曲など数曲。 |
弦楽器 | 音階、課題曲、または与えられた範囲から選んだ自由曲。 練習曲や協奏曲が指定される場合も。 |
管楽器 | 音階、課題曲、または与えられた範囲から選んだ自由曲。 練習曲でも可能な場合あり。 |
打楽器 | 基本奏法から当日指定で実演。または課題曲や与えられた範囲から選んだ自由曲。楽器によっては音階も課題に含まれる場合もある。 |
ざっとまとめただけですが、これらを見るだけでも専攻の実技試験は一曲だけで終わりではなく、幅広い範囲でテクニックや音楽性を見られることが分かりますよね。
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副科ピアノはピアノ経験によって試験の難易度がわかれる
次に、副科ピアノの受験曲です。
副科ピアノ | ツェルニー30番、ソナチネ、ソナタ程度の楽曲。 ソナチネ、ソナタの場合は第一楽章か終楽章。 または指定された範囲から選んだ課題曲を演奏。 |
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副科ピアノはピアノ科以外を受験するほぼ全員に必要とされています。
声楽やピアノ科以外の器楽であれば上記のように比較的やさしい課題となっていますが、作曲科や楽理科だと副科ピアノの課題は比較的難易度が高いものが多いです。
子供の頃からピアノを習っていたという人は副科ピアノの試験はまず問題ありません。
問題は、高校に入ってから音大受験を決めたような人たち。
そういう人たちはピアノに触ったこともないので、音大受験を決めたら真っ先にピアノの練習を開始しなければいけません。
そして、ソナチネの一番簡単な曲を試験で選べるような学校を受験する、というパターンが多いですね。
(どうしても行きたい学校があればその学校の試験曲を必死に練習する場合も)
いずれにしても、副科ピアノでも暗譜(楽譜を見ない)で演奏しなければならないので、一日でも早く受験曲を練習しはじめたいところです。
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いかがでしょうか?
このように、音大によって受験曲はさまざまです。
課題曲がしっかり決まっているのか、自由曲を好きに選べるのか。
また、楽器の場合は音階や基本奏法も演奏する必要があるのかどうか。
音階や基本奏法などは日々の練習の積み重ねがものを言います。
これらが必要なのであれば、できるだけ早く練習を開始したいところですね。
試験で演奏する受験曲は大学によって違うので、できるだけ早く入試要項などの資料を取り寄せてチェックしておきたいですね。