オペラ「夢遊病の女」のあらすじ、ストーリー、登場人物、アリア等を解説。【ベッリーニ作曲】

こんにちは。
オペラあらすじ入門ガイドの管理人、リサです。

今日はベッリーニ作曲のオペラ「夢遊病の女」の
あらすじ、ストーリー、登場人物、アリア等を
ざっくり&じっくり解説していこうと思います。

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ベッリーニ作曲、オペラ「夢遊病の女」の基礎知識


【原題】
La sonnambla

【作曲者】
ヴィンチェンツォ・ベッリーニ

【台本】
フェリーチェ・ロマーニ

【初演】
1831年3月6日 ミラノ カルカーノ劇場

【上演時間】
約2時間 (第一幕80分、第二幕40分)

【登場人物】

アミーナ(S) もとは孤児だった村娘。エルヴィーノの婚約者。夢遊病。
エルヴィーノ(T) 地主をしている裕福な青年。
ロドルフォ(Bs) 久しぶりに村に戻ってきた領主
テレーザ(Ms) 水車小屋の女主人であり、アミーナの養母。
リーザ(S) 宿屋の女主人
アレッシオ(T) リーザに恋する青年

【設定】
19世紀はじめ スイスのとある村

ざっくり版 あらすじ、ストーリー

スイスの小さな村。村人たちがアミーナとエルヴィーノの結婚を祝っているが、エルヴィーノに想いをよせる宿屋の女主人のリーザだけが悲しんでいる。
そこへ死んだ領主の息子であるロドルフォがお忍びで村へ戻ってきて、リーザの宿に泊まることに。

夢遊病であるアミーナはリーザの宿のロドルフォの部屋に現れ、そのまま寝てしまう。
そこに現れたエルヴィーノは二人の仲を疑い、結婚をやめると言い出す。
村人達はアミーナを助けたいと領主に相談をしに出かけて行く。
エルヴィーノはリーザと結婚することに決める。

しかし、新しく城主となったロドルフォはアミーナが潔白であり、騒ぎの原因は彼女の夢遊病という病だと皆に説明する。
だが皆はそれを信じず、エルヴィーノとリーザが教会へ行こうとする時に夢遊病状態のアミーナが屋根の上を歩いているところを見て真実を知る。
無事に屋根から下りたアミーナとエルヴィーノは晴れて結ばれる。

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じっくり版 あらすじ、ストーリー

※あらすじ内に出てくる数字をクリックすると、その場面で歌われるアリアのタイトルに飛びます。

【第一幕】

村人達が集まり、アミーナとエルヴィーノの結婚を祝っている。
だがエルヴィーノに想いを寄せる宿の女主人リーザは悲しい表情を浮かべる。

アミーナは孤児だった自分を育ててくれた養母や村人に感謝を伝えている(※1)。

公証人とエルヴィーノが到着。

エルヴィーノは結婚指輪をアミーナに渡して結婚の儀式が行われる(※2)。
そこへロドルフォが通りかかる。

ロドルフォは亡くなった前の領主の息子で、お忍びで村を見に戻ってきたのだ(※3)。

城への道を聞かれたリーザはロドルフォに自分の宿に泊まるようにすすめる。
日が暮れてきて、村人達は幽霊が現れる時間だと家に帰っていく。

ロドルフォはアミーナの美しさを褒め称え(※4)、二人が楽しそうに話しているのを見てエルヴィーノはやきもちを焼くが、仲直りをする。

リーザの宿のロドルフォの部屋。
ロドルフォが次期領主である事に気がついたリーザはロドルフォの部屋に行って気に入られようとする。
窓の外に誰かがいる気配がしたため、リーザはあわてて隠れるが、その時にスカーフを落としてしまう。

やってきたのはアミーナ。
アミーナは夢遊病で、寝ている間に喋ったり歩き回ったりしてしまうので。
エルヴィーノへ思いを口にしながらロドルフォの部屋の中を歩き回った後、その場で寝入ってしまう。
リーザはアミーナが浮気をしたとエルヴィーノに知らせに部屋をとびだし、ロドルフォはアミーナをそのままにして部屋を出る。

村人たちとアミーナの養母のテレーザは次期領主のロドルフォに挨拶しようと部屋にやってくる。
そこで寝ているアミーナを見つけてテレーザは驚き、リーザが落としたスカーフをアミーナのものだと勘違いして持ち帰ろうとする。

リーザに教えられてやってきたエルヴィーノ。
アミーナはようやく目を覚ますが、記憶がないために説明ができない。

彼女が浮気をしたと思い込んだエルヴィーノは結婚を破棄すると言い出し(※5)、アミーナは悲しみのあまり泣き崩れる。

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【第二幕】

村人たちはアミーナをなんとかして救おうと、領主の助けを借りようとする。

アミーナはエルヴィーノに身の潔白を証明しようとするが、エルヴィーノは信じようとせず結婚指輪をとりあげ、自身の苦しい胸のうちを語る(※6)。

エルヴィーノは怒りのあまり、リーザとの結婚を決める。
エルヴィーノはリーザと結婚するために教会へ行こうとするが、そこへ領主となったロドルフォが現れ、アミーナは潔白だと伝える。
ロドルフォはアミーナが夢遊病という病気である事を説明するが、エルヴィーノは疑う気持ちを捨てられない。

そこへテレーザが現れ、リーザに宿屋の部屋で拾ったスカーフを見せ、リーザもロドルフォの部屋にいたはずだと問い詰める。

エルヴィーノはリーザにまで騙されていたとがっかりする(※7)。

そこへアミーナが夢遊病状態で屋根の上を歩いてやってきて、その危なっかしさに皆は緊張しながら見守っている。

アミーナは眠りながらも恋人を失った不幸を嘆いている(※8)。
その姿を見て全てを知ったエルヴィーノは、アミーナに再び結婚指輪をはめると、アミーナは正気を取り戻す。

皆が祝福するなか、アミーナとエルヴィーノは結婚する(※9)。

オペラ「夢遊病の女」のアリア&聴きどころ

※数字部分をクリックするとあらすじ内のアリアが歌われる場面に飛びます。

※1
アミーナのアリア
「親愛なる皆さん、優しいお友達 ~ 私には最高の日です
Care compagne, evoi teneri amici ~ Come per me sereno」

※2
アミーナ、エルヴィーノの二重唱
「受け取ってくれ、君に渡すこの指輪は Prendi, l’anel ti dono」

※3
ロドルフォのアリア
「この心地良い場所にまた来られた Vi ravviso, o luoghi ameni」

※4
ロドルフォのアリア
「君は知らない、美しい瞳が Tu non sai con quei begli occhi」

※5
エルヴィーノ、アミーナ、テレーザ、リーザ、アレッシオの五重唱
「もう結婚はやめた」

※6
エルヴィーノのアリア
「ああ、なぜ君を嫌いになれないのか Ah, perche’ non posso odiarti」

※7
エルヴィーノ、リーザ、テレーザ、ロドルフォの四重唱
「リーザも嘘をついていた」

※8
アミーナのアリア
「ああ、こんな風に萎れてしまった Ah, non credea mirarti」

※9
アミーナのアリア
「ああ、これ以上ない喜び Ah, non giunge uman pensiero」

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オペラ「夢遊病の女」についての私的解説

ベッリーニらしい優美なメロディが全編にわたって楽しめるオペラ。

ベッリーニのメロディはフレーズが長く、しっかりとしたテクニックがないと美しさを表現しきれないため、このオペラも全幕で上演されることが少ない。

きちんとしたテクニックがあり、美しい声で歌える歌手でなければベッリーニオペラの世界はつくれない。

逆に言えば、上演されるということはそれ相応の歌い手のはず。

ストーリーはよくある昔のオペラという感じだが、それぞれのキャラクターがしっかりとしているのでメリハリがあり、観ていて飽きることがない。

大きなアリアと最後の狂乱からのカバレッタを課せられたアミーナはもちろんだが、他の登場人物たちも魅力的なアリアを与えられているのでいろんな場面で楽しめる。

アミーナばかりにスポットが当たりがちなオペラだが、色んなキャラクターと声を持った登場人物たち目を向けるとベルカントオペラとベッリーニの音楽の奥深さを感じ取れるのでは。

きちんと演奏されることでベッリーニの美しい世界観を楽しむことができるので、おとぎ話のようにゆったりと鑑賞したいところ。

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以上、
「オペラ「夢遊病の女」のあらすじ、ストーリー、登場人物、アリア等を解説。【ベッリーニ作曲】」
でした。

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