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【音大受験の勉強法】コールユーブンゲンはどう勉強する?【音楽大学受験】

音大受験では、声楽科の試験で課題となる科目がコールユーブンゲン。

声楽科以外でも課題となることもあります。

「コールユーブンゲン」なんて音大受験をしない限りなかなか聞くことのない単語ですよね。

今回は、音大受験におけるコールユーブンゲンの勉強法について書いてみたいと思います。

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目次

コールユーブンゲンとはいったい何?まずは本を買おう


何も知らない人にとっては「コールユーブンゲンとは一体何?」状態ですよね。

コールユーブンゲンとは、ドイツの音楽家フランツ・ヴュルナー氏によってまとめられた声楽の練習教本のこと。

声楽家を志す人だけではなく、合唱の練習などにも使われることがあります。

コールユーブンゲンはたくさんの短い練習曲が一冊の本にまとめられています。

コールユーブンゲンを勉強するためには、まずはこの本を用意しましょう。

これ一冊あればOKです。

コールユーブンゲンの勉強法は?


本を準備したら、コールユーブンゲンにもできるだけ早くとりかかりましょう。

音大受験でコールユーブンゲンが必要な人はほぼ声楽科志望だと思います。

そういう人はついている声楽の先生にたまにみてもらう程度で問題ないでしょう。

声楽科以外の受験生がコールユーブンゲンの試験を受ける場合、そこまで歌唱力については問われないはずなので、音程通りに歌えればひとまずOKです。

あとは、その曲で注意すべきこと(シンコペーションやアクセント、スラーや半音など)を意識し、その部分をオーバーぎみに歌えるように練習するといいですね。

ひとりでやっているのであれば、音程や注意すべき点がちゃんと歌えているかどうか録音してチェックするのもおすすめです。

(ソルフェージュの先生にみてもらうのもいいです)

そして、歌う練習よりも重要だと私が思うのは「曲が全て頭に入っている」かどうかです。

いくら歌うのが上手くても、慣れていない曲を歌おうとすると途中でつっかえたりして失敗する可能性があるからです。

なので、全ての曲を暗譜で歌えるぐらいになっておきましょう。

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コールユーブンゲンを覚えるために私がやっていた勉強法


コールユーブンゲンの勉強法としておすすめなのは、とにかく何度も曲に触れて覚えてしまうこと。

私が受験のときにやっていたのは、歌って練習するだけではなく隙間時間に何度も譜面を見て覚えるという勉強法でした。

私は重要な曲だけを抜粋でまとめてある小さいサイズのコールユーブンゲンの本も買って常に持ち歩き、暗譜していました。

抜粋なので全ての曲は入っていませんが、持ち歩きやすいのでけっこう良かったです^^

また、電車移動などの時間にコールユーブンゲンのCDを繰り返し聴いて曲そのものを覚えてしまうという方法もおすすめです。

曲として覚えてしまえば歌うときもつっかえたりしにくく、失敗するリスクがぐっと減ります。

コールユーブンゲンは固定ドで歌う?それとも移動ド?


人によってはコールユーブンゲンを勉強する時に迷うのが「固定ド」で歌うか「移動ド」で歌うか、ということ。

固定ドは楽譜そのままの音階名で歌うことで、移動ドとはその曲の調に合わせてドレミファソラシを変化させて歌うことです。

(例:ト長調だったら「ソ」が「ド」になる)

ちまたでは「移動ドの方がいい」「いや、固定ドで歌った方が覚えやすい」という風に意見が分かれているので、どっちにすべきか迷う人もいることでしょう。

ですが、これはどちらでもいいのです。

入試においては固定ドでも移動ドでもどちらでもいいので、自分が歌いやすい方、覚えやすい方で勉強しましょう。

(だから上で紹介したCDも両方のバージョンがあるんですね)

絶対音感がある人は固定ドでないと気持ち悪いだろうし、そもそもソルフェージュに慣れていない人は移動ドの音階を覚えるのに時間がかかるはず。

そういう人はさっさと固定ドで覚えてしまった方がいいですね。

ですが、調性に入りやすい人は固定ドで歌っていてもしっくり来ないことがあります。

「譜面ではソ→レなのに、ド→ソに聞こえる、感じる」というような人ですね。

そういう人は調ごとにその調の音階を感じられる人なので、移動ドにした方が歌いやすいと思います。

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コールユーブンゲンの練習・試験の際に注意すべきポイント


コールユーブンゲンは一曲が短いので軽く考えてしまう人が多いですが、入試の時にはコールユーブンゲンの歌い方で基礎的な音楽力、歌唱力を見られます。

なので、試験の際には曲を覚えているからといってサッと歌って終わり、ということのないようにしましょう。

私がコールユーブンゲンで注意すべきだと思うことは、

  • 「シ」の音は「スィ」と読む
  • 歌う前には心の中でリズムをとってから歌い出す

の2点。

一つ目は小さなことですが、「シ」の音をベタッと「シー」と発音すると素人っぽく聞こえます(笑)。

なので本来のイタリア語風に「スィ」という感じで発音するといいでしょう。

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そして二つ目が特に重要です。

コールユーブンゲンの試験ではリズム感も重要視されます。

曲を暗譜していても、ただ歌うだけでは拍子やリズムを把握して歌っているかどうかが試験官に伝わりづらいです。

なので、歌い出す前にその曲の拍子を心の中でカウントしてから、その拍子に合わせて歌いすすめていくと拍子感が伝わりやすくなります。

歌い出す前に数秒間、間があっても問題ありません。

それよりも間に耐えられずに歌い出してしまうと、途中でリズムが崩れてしまうおそれがあります。

まず落ち着いてから、心の中でカウントして歌い出すようにしましょう。

→コールユーブンゲンが受験時に必要か大学の資料を取り寄せてチェックする

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